本音のコラム 2013/10/29  

 
「国家の秘密」
 
  日本にやってきた米国の平和活動家が「私が携帯電話をあけると、どこにいるかすぐ分かるんですよ」と笑って言った。 
 タクシーの運転手はどこを走っていても、本社から監視されている時代だ。
 メルケル独首相の携帯電話だって米国家安全保障局(NSA)から盗聴されていた、とスノーデン氏が証言している。 
 「そばにいる人も携帯をあけてれば、誰か分かります」。今度は真顔でいった。背筋が寒くなった。慌てて携帯を切った。 

 「福島原発放射能汚染水漏れは、コントロールされている」との首相発言はウソだ、と機密を漏洩(ろうえい)すれば、防衛、外交、スパイ、テロ防衛という四分野で「特定秘密」のどれに該当するのだろうか。 
 爆発事故当時、米軍艦隊も逃げ出したという防衛機密、海洋汚染が進んでいるという外交機密、首相は美辞麗句ばかりという国家機密を漏らせば、「特定有害」のスパイ活動となる。さらに原発の防御は弱いという秘密暴露は、「テロ防止に著しい支障」を与える。 

 「積極的平和主義」。これもお得意の安倍用語だ。防衛予算を増やし武器と原発を輸出し、抑止力としての自衛隊を国防軍に変質させ、米軍との集団的戦争に踏み込む。それを平和主義という。 
 「平和のための戦争」も嫌だ。国内では監視強化、国外では米国の戦争への加担、黙っていると、楽しくない国になるぞ。
(東京新聞、10月29日)

写真=エドワード・スノーデン氏、クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 非移植ライセンス
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