解雇、抗議のマラソンとハンスト

 いま、毎日、男がひとり、国会の周りを朝から晩まで走りつづけている。胸のゼッケンには、「政府は約束を守れ!」と書かれてある。  
 北海道北見市から出てきた、中野勇人さん(49)。1日、38周、約50キロを走る。21日間走る。合計1047キロ。彼と一緒に国鉄を解雇され、JRに採用されなかった1047人、仲聞の思いのたけを走り込む。
 
走る人

 25年前、「国鉄分割・民営化」の国策にたいして、国鉄労組は反対した。政府と国鉄の攻撃は、「国家的不当労働行為」といわれたほどに激しかった。
 のちに中曽根康弘元首相が実はそれを狙ったんだ、といったように、「国労は崩壊、総評・社会党は解体」した。 

 最後まで反対していた1047人は、2010年年6月、最高裁判所の和解案を受け入れて和解した。しかし、「金銭解決」は実行されたが、政府の雇用要請にJR7社は応じることなく、ひとりも採用しなかった。
 結局、政府は約束を反故(ほご)にした、との抗議のマラソンである。 
 「俺は納得できない。カネの問題ではない。雇用の問題だ」と中野さん。 

 「納得できなければ、行動するのが必要だ」と原告のひとり、80歳の佐久間忠夫さんが、国会前で支援のハンストに入った。佐賀から来た猪股正秀さん(54)と5日ずつの交代である。
 どうなるかわからない、が、わたしはこの行動を支持している。
 
東京新聞「本音のコラム」、2012年1月31日

イラスト=ベクター・データより
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2013年10月14日(月) 08時44分 |

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