本音のコラム 2013/10/8


国家戦略村 

 みずほ銀行、JR北海道、大企業の経営者たちが並んで謝罪の最敬礼。見慣れた日本的光景だが、批判が頭の上を通り過ぎるのを待つだけ。
 東京電力も頭は下げたが、「津波が原因」と、責任を取っていないから、さらに始末に悪い。 

 脱線事故を起こしたJR北海道の野島誠社長は保線担当の工務出身で、「現場にいた国鉄時代は決められた期間内に補修していた」(毎日新聞北海道版)と発言した。国鉄改革が原因と認めたともいえる。
 国鉄民営化「三羽ガラス」が、もうけ頭の東海、東日本、西日本のJR三社の社長にちゃっかり収まり、抵抗する労働者を大量に解雇し、「ものいえば唇寒し」の職場となった。 

 「安全は輸送業務の最大の使命である」とする国鉄精神は、民営化のコストダウン競争の前で、ボロ靴のように捨て去られた。
 先週書いた五十年前の三井炭鉱爆発事故は、坑内の三池労組をつぶした結果だった。 

 「国家戦略特区」が準備されている。
 八田達夫・大阪大名誉教授、竹中平蔵・慶応大教授、八代尚宏・国際基督教大客員教授が、「戦略特区」で自由に解雇できる理論を考えた。雇用の自由化を言い立て、「派遣法」を推進したのもこの三人。結果はワーキングプアの大量発生となった。 
 ベトナム戦争の時も、米軍の「戦略村」が、多くの犠牲者を生んだのだった。

(東京新聞、10月8日)
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