ギリギリ日誌 10月4日(金)くもり

目が覚めたか小泉元首相

 にわかに、小泉純一郎前首相が脚光をあびている。
 イラク出兵、郵政民営化。まるでアメリカの前垂れ番頭になったような、小泉首相(当事)の軽率さが嫌いだった。「曲学阿世」の竹中平蔵センセイとコンビを組んで、ずいぶん日本を住みにくい社会にした。
 労働者の三分の一を派遣労働者にしたのは、04年から派遣法を工場労働にも適用した小泉・竹中路線の罪でもある。かれらが振りまいた「新自由主義」が、どれだけ人材派遣会社を儲けさせ、格差を拡大させたことか。
 
 小泉センセイは政界を引退して、シンクタンク「国際公共政策研究センター」の顧問となり、盟友の竹中センセイは慶大教授と人材派遣業「パソナ」グループの取締会長との二足の草鞋。
 民主党政権崩壊のあと、いまはちゃっかり安倍内閣の「産業競争力会議」のメンバーに収まっている。「竹中が動くときには必ずうしろにカネの話があるんだ」と奥田碩(ひろし、トヨタ会長・日本経団連会長)がいっていた(佐々木実(『市場と権力』講談社)。
 
 と、小泉政権時代を批判するためにこの稿を書いているのではない。小泉氏がにわかにマスコミを騒がせているのは、「小泉氏『脱原発』宿敵からエール」(「朝日新聞」9月3日)「原発ゼロの発言で石破幹事長『小泉氏の意見よく聞く』」(「東京新聞」9月3日)と、小泉氏は河野太郎議員をさしおいて、いまや自民党最強の「さようなら原発派」となったのだ。
 朝日新聞でいう「宿敵」とは、小沢一郎と菅直人氏で、両人ともにいまは脱原発派。その「宿敵」のなかに、前首相の野田さんや現民主党代表の海江田さんの名がないのは、「脱原発」なのかどうか、曖昧模糊としているからだ。それが民主党没落の原因だった。
 小泉氏はいまさかんに講演会などで「脱原発」を唱えているようで、これは恩讐を越えて支持できる。フィンランドの「オンカロ」(使用済み燃料最終処分場としての「洞窟」)まで見学に行ったと言うから、本気のようだ。
 いま彼が政治的に力がないのが残念だが、息子の進次郎氏が、安倍内閣の「復興政務官」に就任しているから、波乱ぶくみだ。
 親父の口止めのために、安倍さんが若輩にポストを与えたのかもしれないが、小泉一家も安倍家のように、夫が原発推進、妻が反対などの両面作戦で世間を欺くような卑怯なマネはできないであろう。
 すくなくとも、進次郎氏は公人であり、影響力がある。それにいまだ親父の見習社員のようなものだから、親父に反旗は翻さない。脱原発運動も、ようやく自民党内にも足場を持てるようになってきた。
 
 これからが、勝負だ。
 10月13日、日比谷公会堂集会、そして、国会へデモを行います。
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コメント

drt #mQop/nM.

今回の小泉「原発ゼロ」発言はかなりマトモな内容で、発言内容だけで言えば、
原発反対派から見ても文句を付ける個所が殆ど見当たらない。

安倍総理の原発再稼働姿勢にも、「核のゴミが出る」と言って批判的であり、
今週の週刊現代などの詳報によれば、最終処分場の問題だけでなく、
中間貯蔵プールの不足にまで言及している様子。

こういった状況の中で自民党政権が再稼働を進めるのは、
小泉元総理が言うように正に「無責任」であり、現役時代を彷彿とさせる言葉の力に驚かされる。

とはいえ、原発反対派から見れば、小泉政権は原発推進側だったのも事実で、
政権時代の原発推進の反省と、将来的な脱原発ではなく「即時ゼロ」、
を要求しつつ、今回の発言は評価する、という事で良いと思う。

小泉元総理の恩師の加藤寛の遺作も「日本再生最終勧告 ‐原発即時ゼロで未来を拓く」だ。

2013年10月08日(火) 10時59分 | URL | 編集


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