最近のニュースから 「靖国参拝強行の夜、首相と会食」(編集部)

 「赤旗」12月28日(土)は「参拝の夜に首相と会食 首相の靖国神社参拝強行―」の見出しで、大手新聞社の幹部が安倍首相と26日の夜に会食したことをスクープしています。

 戦後の国際秩序に挑戦し、東アジアの緊張を激化させる暴挙に、国際社会と国際ジャーナリズムがいっせいに批判の声を上げました。その中で、事件の張本人と日本のマスコミが、夜の酒宴に花を咲かす姿には、強い疑問が投げかけられて当然です。 
 安倍晋三首相は靖国神社参拝を強行した26日夜、報道各社の政治部長らと東京・赤坂のホテルで2時間以上にわたって会食しました。首相は夜9時前にホテルを出ましたが、政治部長らはなかなか姿を見せませんでした。[引用ここまで]

 この決してあってはならない大手新聞社の姿勢は、事実、翌日の新聞の論評で「日本のために命を犠牲にした英霊に尊崇の念を表する首相の動機は大事」(毎日新聞)といった提灯記事に反映しました。
 クオリティペーパーとしての新聞は、政治権力の暴走や恣意的な支配を監視し、国民の大多数の側に立った報道を行う「社会の公器」でなければ、存在理由はありません。国家権力に唯々諾々と従い、以心伝心で政治権力者の思惑に沿った報道・論評をするなど、彼らにはジャーナリストとしての気概や職業意識があるようにはとても見えません。

 だいたい各紙の政治部長でありながら、近代史の最低限の共通理解すらもっていないのでしょうか。靖国は軍国主義(ファシズム)勢力に利用されてきました。そして若くして死ななければならなかった戦士の無念の思いがこめられた場所に、侵略を強引に推し進め、彼らになかば死を強要した戦争犯罪者たちが合祀されているのです。
 それは、決して繰り返すことの許されない愚かな戦争の正当化にもつながる負の側面をもっています。国土を荒廃させ、多くの国民の生命を犠牲にしたばかりでなく、東アジアや東南アジアの国々への侵略行為を正当化し、おまけにかつて植民地にした国々の戦士の霊をも祀っています。そんなことを異国の霊が望んでいるはずもありません。

 大手新聞の方々に必要なのは、ときの政治権力に阿る(おもねる)ことではないはずです。権力から距離を保ち、深い教養に裏づけられ、国民や世界の平和や安定のために必要な報道をたもっていくことがなにより重要なのはいうまでもありません。
 かつてのファシズム体制のもとで、全滅しても勝った勝ったという大本営発表をたれ流し、ウソの報道で国民を欺いてきた、あの二の舞を繰り返してはならないという自覚を、もってはいないのでしょうか。高い使命感をもつことをこころから期待します。 (編集部・藤崎)

関連記事

コメント

#

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

2013年12月30日(月) 22時39分 | | 編集


トラックバック

-

管理人の承認後に表示されます

2013年12月31日(火) 07時20分 |

↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。