「福島からの訴え」 千葉親子(脱原発福島県民会議)

 3.11原発事故から2年8ヶ月が過ぎました。この間多くの方々からご支援や励ましを頂きました。本当にありがとうございます。
 私は、第一原発から約100キロの会津に住んでいます。比較的被害の少なかった会津は、被災地からたくさんの方が避難されてこられました。
 しかし、3.11の放射能は間違いなくこの地にも降り注いでいます。自然と共に命をはぐくんできたこの地は、今年も、山菜やきのこは規制がかかっています。清らかな沢水は飲めず。川や湖で捕れる魚も、釣ってもたべるなとの規制で、捕っても食べることが出来ないのです。
 
 この間、原発を取り巻く状況は、何一つ変わらず、汚染水の問題や、今も毎時1000万ベクレル(2億4千万ベクレル/日)の放射能の垂れ流しが続く状態のなか、事故現場では、燃料棒の取り出しがはじまりました。
 200万県民は、長期化する放射能汚染の中で、さらなる緊張を強いられているのです。
 地震が起こる度に、台風が来る度に、「原発は大丈夫か!!」と声かけ合い、いつも、車にはガソリンを満タンに、水は汲み置き、風はどっちから吹いているか・・・と、放射能の影響を心配しながら、心身ともにストレスを抱えた生活を余儀なくされ続けているのです。
 日常生活を根底から覆す放射能ほど、不条理で、差別的で、理不尽で、世代間不公平は、ないのです。

 私たちは、3.11以降「子どもたちの命を守れ!」「暮らしを返せ!」「子どもの避難・保養を保障しろ!」「原発はいらない!」「再稼働許すな!」と「1000万署名」に取組み、あらゆる活動を通して、脱原発の意志を確固たるものとしました。
 しかし、政府は原発の再稼働、国外輸出、など過酷な福島の惨状を忘れたかのように原発推進の動きが進み、避難指示解除準備区域では、実効性と成果のない除染作業が進められ、帰村宣言や、移住が進められてきています。生活を置き去りにしたまま、放射能汚染に故郷を奪われ、いまなお、県内外に避難されている県民は15万5千人を越えています。
 
 長引く避難生活に新たな不安と悲しみが、心の中に澱のように積もり続け、忘れ去られてしまうのではないかという孤独と不安に幾度となく襲われました。
 そんな中、IAEAは「除染目標は1ミリシーベルトにこだわらない」との認識を示しました。石原環境大臣は「助言を生かし除染を加速させる」といわれました。「助言を生かす」とはどういうことでしょうか!「原子力基本法」の「文部科学省令」で定められている、一般公衆が1年間にさらされてよい人口放射線の限度は、1ミリシーベルトと規定されているのに、「こだわらない」と言うことは、違法行為になりませんか!!
 
 また、今月13日の新聞に、福島県は甲状腺検査を受けた18歳以下の22万6千人の内、甲状腺がんや疑いを含め人は、59人と発表しました。8月よりも15人も増えているのです。「県民健康管理検討委員会」は原発との因果関係はないと、即否定をしています。
 子を持つ親は、ひとつの事柄にも、子どもを被爆させてしまったのではないかと、自分を責め苦しんでいるのです。これから育つ子供たちに、県民に、すべての国民に、これ以上の被爆を強いることは許されません。
 
 こんなことが許されるのなら、安倍総理大臣!
 東京オリンピック、250キロ離れているから、大丈夫などといわずに、20ミリシーベルト以下の「避難指示解除準備区域」での競技も可能になるのではありませんか。
 できますか!!1ミリシーベルトに不安を抱きながら、子育てをし、農林漁業に苦慮している県民と寄り添い命を守ることを大事にして下さい。(つづく)


「さようなら原発 とどけよう!脱原発の声を」(11月26日,日比谷野外音楽堂)での千葉親子さんのスピーチからです。近日中に、後半を掲載する予定です。
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