ウソばっかり 『石をうがつ』(講談社)より

 わたしが原発を受けいれられないのは、すべてウソとおカネで支配してきた、そのやりかたである。
 日本ではヒロシマ、ナガサキの放射能被爆の悲惨がよく知られている。さらにビキニでの漁船の被爆(第五福竜丸)があり、最近では東海村JCOでの強烈な内部被曝があった。 

 それでも、原発がどんどんすすめられてきたのは、安全だという「ウソ」と反対運動を封じこめる「おカネ」によってである。
 いま、フクシマの大惨事があっても、電力不足とか、経済がだめになるとか、こんどは絶対安全とか。すべてウソの上塗りである。これほど不道徳なことはない。 
 原発の根本的な問題は、原発は危険であるという本質である。日本人は放射能の恐怖を身体で感じている。だから、原発建設を進めるためには、その危険意識を取り除かなければならなかった。 

 1954年、研究者にはなんの相談もなく、藪から棒、アメリカの招待旅行から帰ってきた、中曽根康弘議員の根まわしによって、きわめて政治的に原子力予算が決定された。 
 「学者がもたもたしているから、札束で学者の頬を叩いた」という乱暴なセリフが残されている。
 原発は原爆とちがう。平和のため、未来のためであり、安全で清潔である、という大キャンペーンがはじまった。読売新聞の正力松太郎社主が、初代原子力委員長、科学技術庁長官に就任し、原爆の恐怖を拭い去るための、ウソまみれの大宣伝がはじまった。
『石をうがつ』講談社、2013年6月

写真=2004年6月レーガン元大統領の葬式で。サッチャー英元首相、ゴルバチョフソ連元大統領。左端が中曽根康弘議員、a work of the U.S. federal government, the image is in the public domain.
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コタツお父さん #-

蒲田様 初めまして・・・

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2013年12月09日(月) 09時43分 | URL | 編集


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