特定秘密保護法案~数の横暴 もう許されぬ 11/29

 安倍晋三政権は今、国会での「数の力」で特定秘密保護法案を成立させようとしています。
 その数の力が今回の判決で事実上否定されました(28日、広島高裁で初めての参院選無効判決)。もう、横暴は許されません。 

 私は潜入取材や内部告発をもとにルポを書いてきました。期間工として潜り込んだ自動車工場の過酷な労働実態や、製鉄所の下請け差別に苦しむ労働者らがテーマでした。 
 1979年出版の「日本の兵器工場」では、兵器産業の現場を追いました。
 ある企業の秘密保全に関する内部文書を工場関係者から入手し、全文を収録。「兵器を扱う」との理由で、工場側が労働者のプライバシーにあたる交友関係や酒量などを調べていた実態も明らかにしました。 

 特定秘密保護法ができたとします。軍需工場や原発施設への潜入ルポに対し、国が「秘密を不正に入手しようとした」として捜査対象にする可能性が出てきます。法案はルポの手法を否定し、真実を覆い隠すものにほかなりません。「真実を暴けば摘発される」というムードが広がり、戦中のような「大本営発表」だけが流されるでしょう。
 市民の「知る権利」が制限されれば、取材者だけでなく社会全体が絶大な不利益を被ります。選挙制度改革もできない国会に、そんな危うい法案を成立させてはなりません。 (聞き手・佐藤達弥)
朝日新聞・大阪本社版、11月29日

写真=参議院議員会館にて,11月26日(編集部撮影)
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